山道や林間部を抜けるツーリングコースが多い群馬県ですが、山沿いのルート付近には多くの魅力的なスポットがあります。
自然の中に雄大に佇むダムや滝、山奥にある温泉エリアなど、ツーリングと合わせて立ち寄るライダーで賑わっています。
今回は、群馬県のおすすめツーリングスポットをご紹介しますので、今後のツーリング計画にぜひ役立ててください。
四万川ダム(中之条町)
群馬県で最大の堤体といわれる四万川(しまがわ)ダムです。四万川ダムのダム湖である奥四万湖は、他では見られない澄んだコバルトブルーの湖水が特徴で、「四万ブルー」と呼ばれています。
湖水がコバルトブルーになるのは、湖水に含まれる鉱物などの成分が要因とされており、季節や天候などによって色合いが微妙に変化します。神秘的なコバルトブルーの奥四万湖と雄大な四万川ダムの絶景を眺めるために、訪れる観光客も少なくありません。
付近の休憩スポットとして、「道の駅 霊山たけやま」が便利です。四万川ダムへと向かう国道353号線からも近く、広い駐車スペースがあるので安心して利用できます。
「道の駅 霊山たけやま」には、直売所と蕎麦打ち体験施設のある「たけやま館」や打ちたて蕎麦が楽しめる「そば処けやき」などがあり、観光にもおすすめです。
八ッ場ダム(長野原町)
吾妻川につくられた多目的ダム「八ッ場ダム」は、堤体を昇降するエレベーターが設置されており、間近でダムの見学ができることで有名です。
「八ッ場ダム」には、「道の駅 八ッ場ふるさと館」が併設されており、休憩や集合場所として便利なスポットとなっています。
「道の駅 八ッ場ふるさと館」は、174台分の駐車スペースが設置されており、食堂や直売所もあります。道の駅内には、足湯が用意されているので、ツーリング疲れをリフレッシュするのもおすすめです。
また、「八ッ場ダム」へ向かう道中の国道145号線は、群馬県のツーリングコースとしても有名な「日本ロマンチック街道」の一部で、美しい景観と適度なワインディングが続く快走ルートです。草津方面や軽井沢方面へ向かう場合にもよく利用されており、ライダー同士の交流も多いスポットとなっています。
浅間牧場茶屋(長野原町)
浅間高原の自然を感じながら動物たちとの触れ合いを楽しめる「浅間牧場茶屋」です。季節によっては、乗馬体験なども行っており、ゆったりと過ごしたい方におすすめの観光スポットです。
施設内では、テレビでも紹介されたローストビーフ丼と浅間ステーキなどのグルメやキャンドルづくり・ソーセージづくり体験などが楽しめます。また、施設内はペット可となっていますので、愛犬を連れてツーリングされる方にもおすすめです。
浅間記念館(長野原町)
1955年に「オートバイ耐久レース」が行われたことから、モータースポーツ発祥の地といわれる浅間には、歴代の名車が集められた「浅間記念館」があります。BMW・HONDA・YAMAHAなどの代表的なバイクメーカーの名車が勢ぞろいしており、ライダー必見のスポットです。
「浅間記念館」は、「浅間牧場茶屋」のすぐそばにあるので、グルメなどを楽しんだあとに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。また、休館となった「旧浅間記念館」から移転していますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
草津温泉(草津町)
日本三名泉の一つとして名高い「草津温泉」は、温泉街の中心にある湯畑がシンボルとなっています。「恋の病以外効かない病はない」といわれるほどの効能を有しており、万代鉱源泉・湯畑源泉・白旗源泉・西の河原源泉・煮川源泉・地蔵源泉の6種類もの源泉があります。
特におすすめな温泉は、「合わせ湯」が楽しめる「大滝乃湯」です。
温度が異なる複数の湯船を、温度の低い方から順番に入れるようになっており、人肌ぐらいの温度から肌を刺すような温度まで上がります。低い温度から入浴することで、高温の湯船にも入浴できるようになり、独特な入浴スタイルと温泉の気持ちよさから人気です。
温泉街全体が風情ある雰囲気となっており、ゆったりと散策したり、温泉街ならではのグルメを楽しんだりするのもおすすめです。温泉だけでなく、宿泊施設も点在していますので、泊りツーリングを計画してみてはいかがでしょうか。
万座温泉(嬬恋村)
海抜1800mにある「万座温泉」は、日本一高い場所にある温泉として有名です。また、お湯が白く濁るほどの硫黄濃度も日本一といわれており、多くの観光客で賑わっています。
宿泊客以外でも入浴できるよう日帰りでの利用も可能となっており、ツーリングで訪れた際にも気軽に立ち寄ることができます。また、宿泊施設が点在していますので、「草津温泉」と同様に、泊りツーリングもおすすめです。
付近には、ツーリングコースとしておすすめな「万座ハイウェー」があります。「万座ハイウェー」は有料道路であり、きれいに舗装された道路のため、初心者の方でも安心して走行できるでしょう。
愛妻の丘(嬬恋村)
広大に広がるキャベツ畑で有名な嬬恋村にある「愛妻の丘」は、ツーリングの快走ルートとしても人気の高い「嬬恋パノラマライン」の途中にある観光スポットです。
「愛妻の丘」とは、妻への愛を叫ぶために作られたスポットであり、多くの夫婦やカップルの観光客が訪れています。また、浅間山を望むロケーションが素晴らしく、「嬬恋パノラマライン」を走るライダーの休憩スポットでもあります。
キャベツ畑のなかを走る「嬬恋パノラマライン」は、日本一のキャベツ畑の輸送路としてつくられた広域農道です。嬬恋村を横断する国道144号線を挟むように、北ルートと南ルートに分かれています。
矢木沢ダム(みなかみ町)
群馬県最北に位置する「矢木沢ダム」は、利根川の最上流にあります。「矢木沢ダム」は、ダム上部へ上がれるようになっており、ダム湖である奥利根湖を一望できる絶景スポットです。
また、「矢木沢ダム」への道中は、一般道ではなく「矢木沢ダム」への専用道路であり、山間部を抜ける快走ルートです。群馬県最北の行き止まりポイントであり、山間部を走る専用道路も合わさって、秘境感漂う穴場スポットとしても人気を集めています。
水上温泉(みなかみ町)
「草津温泉」と並んで群馬県有数の温泉として有名な「水上温泉」です。「水上温泉」は、国道291号線から県道63号線の広いエリアに温泉や宿泊施設が点在する温泉地となっています。
「水上温泉」の近くには、群馬最北の道の駅である「道の駅 みなかみ水紀行館」があります。「道の駅 みなかみ水紀行館」は、国道291号線沿いにあり、足湯や日帰り温泉が楽しめるようになっていますので、ツーリングの休憩にもおすすめです。
吹割の滝(沼田市)
美しい景観から「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる「吹割の滝」です。河床の岩盤が侵食され、生じた割れ目のうち大きく割れた部分から滝になったとされており、巨大な岩が吹き割れたように見えることから「吹割の滝」と呼ばれています。
他では見られない水の侵食によって形成された滝で、豪快な滝と新緑や紅葉が織り成す美しい景色を見るために、多くの観光客が訪れています。
まとめ
群馬県のおすすめのツーリングスポットをご紹介しました。
群馬県には、山沿いのツーリングコースが多いので、山道や林間部を抜けるツーリングを楽しみたい方におすすめです。比較的走行しやすいルートがほとんどですが、ワインディングやアップダウンの激しい箇所を抜ける場合もありますので、事前にルートの確認をしておきましょう。
また、休憩スポットや駐車スペースの確認もしっかりと行って、安全なツーリングライフを楽しんでください。