関東、東京の中でもぜひライダーさんに訪れてほしいツーリングスポットとして有名なのが”奥多摩周遊道路”です。
「東京」と一言にいってしまうと高いビル群などの都会のイメージが先行してしまうかと思いますが、都内から外れた県境などには豊かな自然があり、奥多摩周遊道路にもその身で体感してもらいたい美しい自然が広がっています。
また、ライダーさんにとってはツーリングで道路を走っているときの走行も楽しみたいポイントかと思いますが、奥多摩周遊道路は綺麗に整備がされているとともにワインディングコースとしても非常に魅力ある場所となっています。
そこで、今回の記事ではそんな奥多摩周遊道路の基本情報から、おすすめの絶景スポットや道路スポット(走行スポット)、味わってもらいたいグルメなどに関して、詳しくご紹介していこうと思います。ぜひ最後までご覧になってください。
奥多摩周遊道路の基本情報
まずはじめに奥多摩周遊道路の基本情報を抑えていきましょう。ワインディングを楽しめるツーリングスポットとして非常に人気のある場所ですが、通行可能期間や通行可能時間、速度規定などを事前に理解しておかなければ、事故やトラブルなどの原因になりかねません。
また、奥多摩周遊道路はライダーさんに人気のある場所である分、スピードを出した走行を楽しむ、俗にいう「走り屋」さんも頻繁に訪れる場所でもあります。そうなると、初心者の方にとっては「危険な煽りなどをされてしまうのではないか?」、「初心者でも楽しむことができる場所なのか?」という疑問が湧くかと思いますので、そのような点に関しても詳しくご説明していこうと思います。
奥多摩周遊道路の走行区間
奥多摩周遊道路とは名前の通り、東京の奥多摩にあるのですが、具体的には東京都道206号線の一部のことであり、三頭橋から九頭竜橋までの約20㎞の道路のことを指しています。
北側から奥多摩周遊道路に入る場合には、多摩川沿いの青梅街道を通り過ぎて奥多摩湖辺りから入ることになります。一方の南側の場合には、あきる野市方面から檜原街道を走行することで奥多摩州道路に接続している道路に乗ることになります。
奥多摩周遊道路の走行環境
冒頭でも触れたように奥多摩周遊道路は自然が豊かな場所であり、道路の途中にある各種の駐車場からは東京都であることを忘れてしまうほどの雄大な自然の景色を望むことができます。
加えて、路面状況の魅力も抜群です。綺麗に整備された道路はライダー初心者の方にとっても走りやすいようになっていますので、気持ちの良いワインディングを誰もが楽しむことができます。
そんなこともあり、オートバイに乗るライダーさんだけでなく、車やロードバイクで奥多摩周遊道路を楽しまれる方もいらっしゃるほどの魅力ある走行環境となっています。
奥多摩周遊道路の通行可能時間
奥多摩周遊道路は基本的に夜間走行することはできなくなっています。夏季と冬季によって通行可能時間は異なっており、具体的には以下のようになっています。
- 夏季(4月1日から9月30日まで):午前8時から午後7時まで
- 冬季(10月1日から3月31日まで):午前9時から午後6時まで
基本的には上記の時間が適用されますが、奥多摩周遊道路の一部走行区間である、都民の森から九頭竜橋までの区間は1年を通して午前5時から午後9時までが走行可能時間となっています。
1点、注意点としては上記の通行可能時間が適用されますが、天候によっては走行ができなくなることもあります。具体的には連日の降雨(連続雨量80mm超)や積雪などです。このような天候の際には通行止めになることもありますので覚えておきましょう。
また、奥多摩周遊道路の最高地点は標高1,000m以上にもなるほどで、冬の時期には路面が凍結していることもありますので、晴れているから安全であると認識しないように注意しましょう。
奥多摩周遊道路の取り締まり状況
これまでの説明からも分かる通り、奥多摩周遊道路は多くのライダーさんにとって魅力ある場所となっています。しかしながら、魅力ある場所として多くのライダーさんが訪れるため、その中にはマナーの悪いライダーさんがいてしまうのも事実です。
そんな場所でもあるため、一時期は走り屋さんやローリング族の方を規制する目的で、バイクの通行が奥多摩町側から檜原村方面へ一方通行になることもありました(現在は一方通行は解除されています)。
今でこそ上記のような対応は行われていませんが、現在でも取り締まりは行われており、スピード違反等によって警察のお世話になる方も非常に多いようです。ツーリングが楽しくなってしまうことは十分に理解できますが、スピードの出し過ぎをしてしまわないように安全運転を心がけて楽しんでもらえればと思います。
初心者の立場であっても奥多摩周遊道路は魅力ある場所?
奥多摩周遊道路は先に触れたようにライダー経験の長い方や、走り屋さん、ローリング族の方など、さまざまな方が訪れる場所であるため、「初心者でも楽しめる場所なの?」と気にされる方もいらっしゃることと思います。
結論からいいますと、初心者の方であっても十分にツーリングの魅力を実感することのできる場所となっています。ワインディングが多い場所であるため、一定の走行スキルが必要であるといえますが、路面状況は綺麗であるため安全に楽しむことができるといえます。
しかしながら、他のライダーさんとの走行上の兼ね合いなどを考えると、やはり不安を拭えないという方もいらっしゃるかと思います。そんな際には以下のポイントを理解して奥多摩周遊道路を楽しんでみられたら良いかと思います。
- スピードを出し過ぎない(特に下りの際)
- 後ろに付かれたとしても気にせず走行する(気になるようだったら直線の際に左に寄って追い越してもらう)
- 自分のペースで走行する
初心者の方が何よりも理解しておくべきことはスピードを出し過ぎないこと、そしてスピードの都合で後続車に追い付かれたとしても気にせずに走行を続けることだといえます。
無理をしてスピードを出してしまうと事故の原因にもなりかねませんので、強いメンタルで奥多摩周遊道路のツーリングを楽しんでもらえればと思います。
奥多摩周遊道路を楽しむなら外せないスポットとグルメ5選!
最後に奥多摩周遊道路のツーリングを楽しむ際にはぜひとも立ち寄ってもらいたいスポットとグルメを5選と題してご紹介しようと思います。
今回の記事でご紹介するのは以下の5つです。
- 夢の滝(走行スポット)
- 奥多摩湖(絶景スポット)
- 惣岳渓谷(絶景スポット)
- たちばな家(グルメ)
- とちの実(グルメ)
それではそれぞれに関して詳しく見ていきましょう!
夢の滝(走行スポット)
1つめに紹介するのは、奥多摩周遊道路の沿道にある”夢の滝”です。これは沿道に面しているため、走行中にも滝を眺めることができます。場所は奥多摩周遊道路を檜原村から入る場合のすぐのところにあります。
夢の滝は緩やかな傾斜を流れる滝であり、美しい水が岩を簾(すだれ)のように流れていくことから、「滑滝(なめたき)」という別称もついている場所です。ツーリングの疲れを癒やすために、これからのツーリングに気合を入れるために、滝を見ながら一息入れてみるのはいかがでしょうか?
奥多摩湖(絶景スポット)
2つめに紹介するのは雄大な水面を見ることのできる”奥多摩湖”です。奥多摩周遊道路の一部分は奥多摩湖に沿うような形で道が走っていますので、途中の駐車場で休憩をとってゆったりと景色を満喫されてみてください。
また、奥多摩湖の周辺には小河内ダムもあり、こちらも立ち寄りスポットとしておすすめの場所だといえます。ここから望む奥多摩湖も絶景ですし、ダムの近くには「奥多摩水と緑のふれあい館」もあり、ここでは奥多摩地域の歴史を学ぶことのできる場所となっています。
惣岳渓谷(絶景スポット)
3つめに紹介するのは惣岳渓谷(そうがくけいこく)です。巨大な岩が連なる渓谷であり、雄々しい岩の雰囲気が渓谷全体のダイナミックな自然を形作っています。
また、惣岳渓谷には2本の吊り橋が掛けられており、この内の「しだくら橋」は60mを超える長さの吊り橋であるため、そこからは渓谷を眼下に望むことができます。その景色は圧巻の一言でもあります。
たちばな家(グルメ)
ここからはグルメを紹介していきますが、まずはじめに紹介するのは檜原村にあるラーメン屋さん、”たちばな家”です。ツーリングの最中に立ち寄るには最適のお店であり、東京都道33号線と205号線が合流するところにお店は位置しています。
そんな「たちばな家」でぜひとも味わってもらいたいメニューが、”ちゃーしゅーわんたんめん”です。たっぷりのワンタンを味わえることはもちろん、1つ1つのワンタンの中の具もしっかりと入っているので、食べ応えも抜群です。
味はシンプルな醤油味となっており、ワンタンのボリュームがありつつも、さっぱりと食べやすいラーメンとなっています。
とちの実(グルメ)
最後の紹介となりますが、2つめのおすすめグルメは、都民の森の中にある”とちの実”です。都民の森は奥多摩周遊道路の最高地点付近にありますし、観光施設としても有名な場所ですので見つけられず迷うといったこともありません。
そんな「とちの実」でおすすめしたいメニューは”舞茸天丼”です。舞茸の天ぷらが乗った丼ですが、舞茸以外にも地元の野菜の天ぷらもたくさん盛られており、ボリューム満点のメニューとなっています。
ツーリングの途中にある分、都民の森に着く頃にはお腹が空いているということも多いかと思います。ぜひ立ち寄られてみてください。
まとめ
奥多摩周遊道路をツーリングする際に役立つ情報を基本情報にはじまり、立ち寄りスポットやグルメなどさまざまな観点からご説明してきましたが、いかがだったでしょうか?「奥多摩周遊道路でツーリングしてみたい!」という思いは少しでも湧いてきたでしょうか?
目に飛び込んでくる雄大な自然や豊富なワインディングルートとツーリングをするうえでの魅力もたくさんあることはもちろんですが、ツーリングを彩るグルメもありますので、楽しむこと間違いなしの場所になっています。ぜひ足を運ばれて見てください!