初心者の方も、乗り換えを検討している方も、どのバイクを購入しようか考えるのは楽しい時間でありながら、悩みすぎて決められなくなってしまうこともあります。
そんなときは、トレンドに合わせてバイクを選ぶのもおすすめです。
バイクは決して安い買い物ではないため、どうしても慎重になってしまいますが、トレンドのバイクを知ることで選択肢が一つ増え、バイク選びの参考になるでしょう。
この記事では、2021年最新のバイクトレンドの種類とそれぞれのおすすめ車種をご紹介します。
バイク選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
アドベンチャータイプ
荒れた路面や高速走行時も安全性の高いアドベンチャータイプのバイクは、どんな路面にも対応できるようにさまざまな電子制御技術が搭載されています。
まずは、アドベンチャータイプのバイクについての特徴やおすすめの車種をご紹介します。
アドベンチャータイプの特徴
オンロードもオフロードも走れるアドベンチャーバイクは、国内のメーカーだけではなく海外メーカーからも幅広く発売されており、250ccクラスから1000ccオーバーの大型サイズまでさまざまな種類があります。
もともと、砂漠や未舗装路を長時間走るラリーレース用に開発されたバイクですが、オンロード用に保安部品などが装着されているのが特徴です。
悪路を長距離走行することが目的なバイクだけに、走破性に優れており、ぬかるんだ路面を長時間走っても柔らかいサスペンションにより疲れを感じない設計です。
アドベンチャータイプのバイクには、以下の電子制御技術が搭載されています。
- ABS…ブレーキがロックしないように調整する機能
- トラクションコントロール…リアタイヤのホイールスピンを調整する機能
- クルーズコントロール…スロットルを離して一定のスピードで走行する機能
- オートシフター…クラッチをつないだままシフトアップできる機能
もともとはレース用として開発されたアドベンチャータイプは、このようなさまざまな機能が搭載されているため、ビッグオフがはじめてという方も乗りこなしやすい車種です。
アドベンチャーおすすめ車種①ヤマハ【XT1200ZE スーパーテネレ】
2010年に登場したZE1200Zスーパーテネレの上級仕様として、2014年に新登場したヤマハのXT1200ZEスーパーテネレは、もともと備わっていたアドベンチャーツアラー機能をさらに上回る装備として、電動調整式のサスペンション、グリップヒーターなどさまざまな専用装備を搭載しています。
「テレネ」の名は80~90年代のダカールラリーで世界屈指の難所とされる砂漠の名からとったとされていて、世界一過酷なモータースポーツと称される「パリ・ダカールラリー」において、第1回、第2回のレースで総合優勝を果たしたXT500にルーツをもつ車両です。
ヨーロッパを中心に人気を集めているモデルですが、シート高を2段階に調整できることで小柄な日本人にとっても足つき性がよいことから、日本でも人気のアドベンチャーバイクとして注目されています。
エンジンタイプ | 水冷4ストロークDOHC2気筒 |
排気量 | 1199㏄ |
最高出力 | 82.4kW(112PS)/7250rpm |
最大トルク | 117N・m(11.9kgf・m)/6000rpm |
新車価格 | 1,870,000円程度 |
中古車価格 | 970,000~1,498,000円程度 |
アドベンチャーおすすめ車種②ホンダ【CRF1000L アフリカツイン】
1988年から発売されているアフリカツインは、ダカールラリーでホンダが連勝していた車体や技術を市販車用に落とし込んだモデルとして開発され、その名が代々受け継がれています。
ダカールラリーのコースである、アフリカの広大な砂漠や荒地を走破できること、2気筒エンジンを搭載していることから「アフリカツイン」という名前が付けられたとされています。
CRF1000Lには、シート高2段階調整機構、ETC車載器、後車のみON/OFFスイッチ付ABS、3段階+オフに設定可能なセレクタブルトルクコントロール、パーキングブレーキなどが標準装備され、オンロードを安全かつ快適に走行できるような仕様となっています。
エンジンタイプ | 水冷4ストロークSOHC2気筒 |
排気量 | 998cc |
最高出力 | 70kW(95PS)/7500rpm |
最大トルク | 99N・m(10.1kgf・m)/6000rpm |
新車価格 | 1,412,400~1,695,100円程度 |
中古車価格 | 870,000~1,480,000円程度 |
スクランブラータイプ
レトロな見た目で、街乗りもツーリングも快適に走行することが可能なスクランブラータイプのバイクは、ブレーキや足回りの安心感が高い車種として人気です。
ここからは、スクランブラータイプのバイクについて詳しくご紹介します。
スクランブラータイプの特徴
1960年前半に行われていたバイクレースは、現在のように舗装されたクローズドサーキットではなく、未舗装のコースを走るうえに、使用するバイクはストリート用のバイクを改造して走らせるというものでした。
そのレースが「スクランブルレース」と呼ばれ、横一列に並んでスタートする方式に由来してその名がつけられたということです。
適度なサスペンションのストローク量や、コントロールしやすい高めのハンドルなど、バイクを楽しめる車体構成となっているものが多く、バイクウェアを着用しない自由なファッションで乗ってもバランスがよく見えるため、スクランブラータイプのバイクに乗っている方はラフな格好の方やアウトドアファッションなど、自由にファッションとバイクを楽しんでいる方が多いようです。
スクランブラーおすすめ車種①ドゥカティ【スクランブラー デザート スレッド】
2015年に誕生したドゥカティのスクランブラーモデルは、1970年代にドゥカティが生産していたバイクを現代的に表現したもので、カリフォルニアの砂漠を走行するためにカスタムされたバイクに由来してデザートスレッドの名がつけられたとされています。
ホイールトラベル量は前後ともに200mmで、フロントフォークは46mmとかなり大きい足回りが特徴です。さらにホイールサイズは19インチとなっているため高い走破性がある一方で足つき性が悪く感じる方も。
しかし、走り出せば高めの視界から見える景色や、軽く速いスポーツライドを楽しめるバイクで、軽量感がありつつも長いストロークによって安心感があるためどんなコーナーでも駆け抜けることができます。
エンジンタイプ | 空冷4ストロークL型2気筒 |
排気量 | 803㏄ |
最高出力 | 73ps(54kW)/8250rpm |
最大トルク | 67Nm(6.8kgm)/5750rpm |
新車価格 | 10509,000円程度 |
中古車価格 | 980,000~1,089,000円程度 |
スクランブラーおすすめ車種②BMW【BMWR ナインティ スクランブラー】
Rナインティスクランブラーは、Rナインティをベースにして作られているスクランブラータイプのモデルで、日本市場では2016年に発売されました。
エンジンはRナインティと同じ空油冷ボクサーエンジンで、正立式フロントフォークに19インチのキャストホイールが採用されており、オンロードで走ることを想定したバイクながら、オフロード走行も見越している仕様となっています。
手元でダートモードへの切り替えができ、滑りやすい路面などではASCとDTCの介入を遅らせ、ダイナミックな走りを楽しめます。
エンジンタイプ | 空油4ストローク水平対向2気筒 |
排気量 | 1169㏄ |
最高出力 | 80kW (109ps) / 7,250rpm |
最大トルク | 116Nm / 6,000rpm |
新車価格 | 2,027,000円程度 |
中古車価格 | 1,358,000~1,950,000円程度 |
スポーツヘリテージタイプ
レトロなスタイルに最新のテクノロジーを融合させた新しいジャンルであるスポーツヘリテージタイプのバイクが、ヨーロッパでも日本でも人気となりつつあります。
ここからは、スポーツヘリテージタイプのバイクについてご紹介します。
スポーツヘリテージタイプの特徴
ヘリテージとは「遺産・伝統」という意味を持つ英語で、スポーツヘリテージタイプのバイクは、クラシックなデザインに最新のテクノロジーによるスポーツテイストをもたせたものです。
かつてはネオレトロタイプのバイクに自分自身でカスタムを施し、エンジンを変えるなどのやり方が一般的でしたが、各メーカーが純正として発信しはじめたことを機に新たな種類として注目されています。
デザインはカフェレーサーやスクランブラーが基本となっており、エンジンは空冷モデルを搭載(水冷モデルを搭載しているタイプもあり)。現代のハイスペックなエンジンが加わったクラシカルなバイクとして人気があります。
スポーツヘリテージおすすめ車種①カワサキ【Z900RS】
2017年の東京モーターショーで発売されたZ900RSは、Z1やZ2を思わせるようなシルエットながらも、現代的な装備を搭載しているモデルです。
ABSやトラクションコントロールを採用していることから、安全にバイクを走らせることができます。
Z1は空冷4気筒のエンジンですが、Z900RSには水冷エンジンが搭載されています。しかし、シリンダーヘッド部分に加熱フィンを備えていることから、空冷エンジンをイメージさせる外観でレトロ感を演出しています。
エンジンタイプ | 水冷4ストローク DOHC4バルブ 並列4気筒 |
排気量 | 948㏄ |
最高出力 | 111PS(82kW)/8,500rpm |
最大トルク | 10kgf・m(98N・m)/6,500rpm |
新車価格 | 1,353,000~1,386,000円程度 |
中古車価格 | 1,468,000~2,462,000円程度 |
スポーツヘリテージおすすめ車種②ホンダ【CB1100RS】
CB1100RSは、ホンダのCB1100シリーズの3モデル目として2017年に登場しました。伝統的スタイルのネイキッドにカフェレーサーを思わせるテイストが特徴です。
17インチホイールであることや、ローハンドルを装着することで前傾姿勢が強めのレーシーな雰囲気が出るスポーツヘリテージバイクです。
2019年モデルでは減衰力調整機能付きのリアサスを搭載しているなど、モデルによって機能は異なりますが、2021年に発売されたファイナルエディションでCB1100RSのモデルヒストリーは終了となっています。
エンジンタイプ | 空冷4ストローク DOHC4バルブ 並列4気筒 |
排気量 | 1140㏄ |
最高出力 | 90PS(66kW)/7,500rpm |
最大トルク | 9.3kgf・m(91N・m)/5,500rpm |
新車価格 | 1,403,600円程度 |
中古車価格 | 890,000~1,749,000円程度 |
まとめ
2021年最新のバイクトレンドの種類とそれぞれのおすすめ車種をご紹介しましたが、参考になりましたか?
バイク選びに迷ったら、トレンドのバイクを参考にしながら選ぶのもおすすめです。最新機能が搭載されているモデルや、レトロな見た目のモデルなど、自分の好みに合わせてバイク選びを楽しんでみて下さい。
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