バイクを高く売るコツ


「大阪」と聞くと、多くの人は活気あふれる繁華街や食い倒れの街といった、賑やかな大都市のイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし、バイク乗りの視点で見ると、大阪府には都市ならではの景観から、少し足を延ばせば出会える豊かな自然まで、多彩な魅力を持つツーリングスポットが数多く存在します。交通網が発達しているためアクセスも良好で、日帰りでも存分に楽しめるのが大阪ツーリングの魅力です。今回は、大阪府内およびその近郊エリアから、バイクで走って楽しい、訪れてみたいおすすめのツーリングスポットを厳選してご紹介します。次の休みは、愛車のエンジンを唸らせ、知られざる大阪の魅力を探しに出かけましょう。

箕面大滝・箕面ドライブウェイ周辺(箕面市)


大阪市内からアクセスしやすい定番の自然スポットが箕面エリアです。日本の滝百選にも選ばれている「箕面大滝」は、落差33mの迫力ある滝で、特に新緑や紅葉の時期には多くの観光客で賑わいます。滝へと続く道は遊歩道がメインですが、周辺を走る箕面ドライブウェイは、緑の中を駆け抜ける気持ちの良いワインディングロードです。ただし、このドライブウェイは二輪車通行禁止区間や時間帯規制があるため、事前に必ず確認が必要です。もし走行可能な区間があれば、木漏れ日の中を爽快に走ることができます。近くには勝運の寺として有名な「勝尾寺」もあり、ダルマが奉納された独特の景観も一見の価値ありです。

能勢・妙見山周辺(豊能町・能勢町)


大阪府の最北端に位置する能勢・豊能エリアは、都市の喧騒を離れてのどかな里山風景と走りごたえのある道を楽しめる地域です。国道173号線は、適度なカーブとアップダウンがあり、ツーリングルートとして人気があります。道中には棚田が広がる風景や、茅葺き屋根の古民家などが点在し、日本の原風景を感じさせてくれます。「能勢妙見山」は信仰の山として知られ、山頂からは大阪平野を一望できます。周辺にはライダーが集まるカフェや、「道の駅能勢(くりの郷)」などもあり、休憩や情報交換の場としても利用されています。自然の中でのんびりと走りたいライダーにおすすめのエリアです。

関西国際空港・りんくうタウン周辺(泉佐野市など)


大阪湾に浮かぶ関西国際空港へのアクセスルートは、それ自体が魅力的なツーリングコースです。本土と空港島を結ぶ「関西国際空港連絡橋(スカイゲートブリッジR)」は、海上を一直線に駆け抜ける爽快感がたまりません(有料道路、二輪通行可)。空港島内では、展望ホール「SkyView」から迫力ある飛行機の離着陸を眺めることができます。対岸の「りんくうタウン」には、りんくうプレミアム・アウトレットや、海浜公園「りんくう公園(マーブルビーチなど)」があり、ショッピングや海辺の散策を楽しむことも可能です。夕暮れ時には、海に沈む夕日や空港の夜景が美しく、ベイエリアならではの開放的なツーリングが満喫できます。

岬町周辺・道の駅みさき(岬町)


大阪府の最南端、和歌山県との県境に位置する岬町は、大阪湾と紀淡海峡を望む風光明媚なエリアです。海岸線を走る国道26号線(第二阪和国道含む)は、眺めの良い快走路。「道の駅みさき」は、そんな岬町の海の幸や山の幸が集まる人気の休憩スポットです。新鮮な魚介類が手に入る産直市場やレストランがあり、ツーリング途中のランチや休憩に最適。展望台からは大阪湾や淡路島を一望でき、素晴らしい景色が広がります。周辺には「淡輪ときめきビーチ」や「みさき公園(現在リニューアル中)」跡地などもあり、海辺の雰囲気を存分に味わえるルートです。

金剛山・滝畑ダム周辺(河内長野市など)


大阪府の南東部、奈良県との県境に位置する金剛山地周辺は、豊かな自然と走りごたえのある道が魅力のエリアです。国道310号線や周辺の府道は、緑深い山々を縫うように走り、適度なワインディングが楽しめます。「滝畑ダム」は、美しいダム湖と周辺の自然が調和したスポットで、特に紅葉の時期は多くの人が訪れます。近くには「滝畑四十八滝」と呼ばれる渓谷もあり、清流沿いの散策も気持ちが良いです。また、このエリアには国宝や重要文化財を多数有する「観心寺」や「天野山金剛寺」といった古刹も点在しており、歴史探訪ツーリングにもおすすめです。「道の駅ちはやあかさか」も休憩ポイントとして利用できます。

岸和田城(岸和田市)


「だんじり祭」で全国的に有名な岸和田市ですが、「岸和田城」もツーリングの目的地として魅力的です。復元された三層の天守閣は、堀や石垣とのコントラストが美しく、写真映えもします。城内は資料館になっており、岸和田の歴史に触れることができます。城周辺には、かつての城下町の面影を残すエリアもあり、風情ある散策が楽しめます。大阪市内からのアクセスも良く、阪神高速湾岸線を利用すれば短時間で到着できます。歴史好きのライダーにはぜひ訪れてほしいスポットです。

万博記念公園(吹田市)


1970年に開催された日本万国博覧会の跡地を整備した広大な公園です。岡本太郎作の「太陽の塔」は、今や大阪のシンボルの一つとして圧倒的な存在感を放っています。園内には日本庭園や自然文化園、国立民族学博物館などがあり、一日中楽しむことができます。バイクは指定の駐車場に停めることになりますが、公園周辺の道路は整備されており、アクセスしやすいです。ツーリングの目的地としてだけでなく、広々とした空間でリフレッシュする休憩ポイントとしても最適です。

阪神高速湾岸線


大阪湾岸エリアを走る阪神高速湾岸線は、都市型ツーリングの代表的なルートの一つです。海沿いを走り、巨大な橋梁(港大橋、東神戸大橋など)を渡る際の景色は開放感抜群。特に夜景は素晴らしく、大阪や神戸の港湾施設の灯り、街の夜景などが織りなす光景は感動的です。途中には複数のパーキングエリアがあり、景色を眺めながら休憩することも可能です。ただし、交通量が多く、大型車の通行も頻繁なため、走行には十分な注意が必要です。風の強い日は横風にも気を付けましょう。

大阪城公園周辺(大阪市中央区)


大阪のシンボル「大阪城」を中心とした広大な公園です。復元された雄大な天守閣はもちろん、広大な敷地内には緑が多く、梅林や桜の名所としても知られています。バイクを停めて公園内を散策したり、大阪城の歴史に触れたりするのも良いでしょう。周辺には大阪歴史博物館などもあります。ただし、大阪市内中心部のため交通量が多く、バイクの駐車場所も限られているため、事前に確認が必要です。都市の中心で歴史と緑を感じられる貴重なスポットです。

信貴生駒スカイライン(大阪府・奈良県境)


生駒山地の尾根を南北に走る全長約20kmの有料ドライブウェイです。標高が高く、大阪平野と奈良盆地の両方を一望できる絶景ルートとして知られています。途中には複数の展望台や、「鐘の鳴る展望台」などのスポットも点在。特に夜景は「日本の夜景100選」にも選ばれるほど美しく、デートスポットとしても人気があります。適度なカーブが続くワインディングロードでもあり、景色を楽しみながら走ることができます。ただし、通行料金がやや高めである点と、二輪車の通行可能時間帯に注意が必要です。

まとめ


大都市のイメージが強い大阪府ですが、バイクで走ればその多様な魅力に気づくはずです。きらびやかなベイエリアの夜景、歴史を感じる城下町や古道、緑豊かな山々のワインディングロード、そして活気あふれる下町の商店街。少し足を延ばすだけで、様々な風景と出会うことができます。今回ご紹介したスポットを参考に、ぜひあなただけの大阪ツーリングプランを立ててみてください。安全運転を第一に、大阪の道を駆け抜ける爽快感と、訪れる先々での発見を楽しんでください。