バイクを購入したり譲り受けたりした際に必ず必要になる名義変更の手続き。排気量によって必要な書類や手続き方法が異なるため、多くの方が「面倒だな」と感じています。正しい知識を持って、スムーズに手続きしましょう。
バイクの名義変更とは
バイクを譲り受けたり購入したりした場合に、所有者を変更するための法的な手続きです。道路運送車両法で定められており、譲渡から15日以内に手続きを済ませる必要があります。手続きを怠ると50万円以下の罰金が科される場合もあります。
バイクの種類ごとの名義変更手続き
バイクの排気量によって、名義変更の手続き方法や提出先が変わってきます。一般的に125cc以下は市区町村役場で、126cc以上は運輸支局で手続きを行います。事前に必要書類を確認して、スムーズに手続きを進めましょう。
排気量50cc以下（原動機付自転車）の場合
原付バイクの名義変更は、まず前所有者が市区町村役所で廃車手続きを行います。その後、新所有者が住民票のある市区町村で新規登録をします。廃車証明書と譲渡証明書があれば、比較的簡単に手続きできます。
排気量51cc～125cc（原付二種）の場合
基本的な手続きは原付バイクと同じで、市区町村役所で行います。前所有者の廃車手続きが必要で、その後に新所有者が登録を行います。ナンバープレートは必ず新しいものに変更になるため、旧ナンバープレートは返却します。
排気量126cc～250cc（軽二輪車）の場合
軽二輪車の名義変更は、新所有者の住所地を管轄する運輸支局で手続きします。廃車手続きは不要で、前所有者からの譲渡証明書があれば手続き可能です。管轄区域が同じなら、ナンバープレートはそのまま使えます。
排気量251cc～400cc（普通自動二輪車）の場合
手続きは運輸支局で行い、車検証が必要です。車検が切れている場合は、名義変更と同時に車検も受ける必要があります。自賠責保険の継続確認や、軽自動車税の納税証明書なども忘れずに用意しましょう。
排気量401cc以上（大型自動二輪車）の場合
手続きは運輸支局で行い、車検証が必要です。車検が切れている場合は、名義変更と同時に車検も受ける必要があります。自賠責保険の継続確認や、軽自動車税の納税証明書なども忘れずに用意しましょう。
名義変更に必要な手続き書類
バイクの名義変更には共通の基本書類と排気量別の追加書類が必要です。手続きをスムーズに進めるため、必要な書類を事前に確認し、不備のないよう準備しましょう。諸費用の確認も忘れずに。
共通して必要な書類
どの排気量のバイクでも共通して必要な書類があります。譲渡証明書、ナンバープレート、本人確認書類、印鑑は必須となりますので、最初に準備しましょう。書類は必ず原本が必要です。
譲渡証明書
国土交通省のウェブサイトからダウンロードできる重要な書類です。前所有者の署名と実印の押印は必須で、偽造防止の観点からコピーは受け付けてもらえません。発行から3ヶ月以内が有効期限です。
バイクのナンバープレート
バイクを特定する重要な識別番号として、名義変更の手続きで必要となります。管轄地域が変わる場合は新しいプレートになるため、古いプレートの返却を求められますので、忘れずに持参しましょう。
本人確認書類
顔写真付きの運転免許証やマイナンバーカードなど、公的機関発行の身分証明書が必要です。健康保険証だけでは受け付けてもらえない場合もありますので、できれば複数の本人確認書類を用意しましょう。
印鑑
各種申請書類に押す印鑑は、必ずゴム印以外のものを準備します。シャチハタは使用できませんので注意が必要です。また、書類によっては実印が必要な場合もありますので、事前に確認しましょう。
排気量別の追加書類
排気量によって提出する書類が異なります。役所や運輸支局での手続きがスムーズに進むよう、事前に必要書類を確認し、期限切れや記入漏れのないように準備することがポイントです。
排気量50cc以下（原動機付自転車）の場合
市区町村役場での手続きに必要な標識交付証明書と軽自動車税廃車申告書を用意します。廃車証明書も必須となりますので、前所有者に発行してもらい、受け取る必要があります。
排気量51cc～125cc（原付二種）の場合
廃車証明書に加えて、軽自動車税申告書が必要です。役所の窓口で入手できる申請書類は、その場で記入することもできますが、混雑時は時間がかかる場合もあるので注意しましょう。
排気量126cc～250cc（軽二輪車）の場合
運輸支局での手続きには、軽自動車届出済証と申請書が必要です。住民票は発行から3ヶ月以内のものを用意し、申請書への記入は正確に行うことが大切です。
排気量251cc～400cc（普通自動二輪車）の場合
車検証と手数料納付書が必須となります。車検が切れている場合は、名義変更と同時に新規検査も受ける必要があるため、追加の書類や費用が発生することを覚えておきましょう。
排気量401cc以上（大型自動二輪車）の場合
車検証と手数料納付書が必須となります。車検が切れている場合は、名義変更と同時に新規検査も受ける必要があるため、追加の書類や費用が発生することを覚えておきましょう。
名義変更手続きの流れ
バイクの名義変更は手順を間違えると何度も窓口に足を運ぶことになりかねません。手続きの遅れは税金のトラブルにもつながるため、計画的に進める必要があります。初めての方でもスムーズに進められるよう、具体的な流れを確認していきましょう。
書類の準備
名義変更の手続きを始める前に、必要な書類を漏れなく揃えることが大切です。譲渡証明書や車検証、住民票などの有効期限には特に注意が必要です。発行から3ヶ月以上経過した書類は使えないため、書類の取得時期を考えて計画的に準備を進めましょう。
自賠責保険の加入
前所有者の自賠責保険を引き継ぐ場合は、保険会社で名義変更の手続きが必要になります。新規加入の場合は、バイクショップや保険代理店で加入できますが、補償内容や保険料は会社によって異なります。複数の見積もりを取って比較検討するのがおすすめです。
名義変更手続きの実施
必要な書類が揃ったら、バイクの排気量に応じた窓口で手続きを行います。125cc以下は市区町村役場、126cc以上は運輸支局が窓口になります。手続きは平日の午前中が比較的空いているため、待ち時間を少なくすることができます。
ナンバープレートの返却と受け取り
管轄区域が変わる場合は、古いナンバープレートを返却して新しいものを受け取る必要があります。このとき自賠責保険のステッカーは剥がして保管し、新しいプレートに貼り替えましょう。プレートの取り付け位置や方法にも決まりがあるので注意が必要です。
名義変更手続きの注意点
バイクの名義変更では、思わぬところでつまずくことが少なくありません。事前に知っておくべき重要なポイントと、よくある失敗例から学ぶ注意点を紹介します。手続きをスムーズに進めるためのヒントとして参考にしてください。
手続きの期限
バイクを購入または譲り受けてから15日以内に名義変更の手続きを済ませなければなりません。期限を過ぎると最高で50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。仕事が忙しい方は代行サービスの利用も検討に入れるとよいでしょう。
自賠責保険の継続確認
前所有者の自賠責保険が残っている場合は、その保険期間をしっかり確認しましょう。期限切れが近い場合は新規加入を検討した方が良いかもしれません。保険の切替時期は慎重に選び、補償の空白期間が生じないよう気をつける必要があります。
旧所有者と新所有者の協力
スムーズな名義変更には両者の協力が欠かせません。特に印鑑や必要書類の準備は、事前に確認し合うことで手続きの手戻りを防ぐことができます。連絡を密に取り合い、お互いの予定も考慮しながら進めていくことをおすすめします。
名義変更を怠った場合のリスク
バイクの名義変更では、思わぬところでつまずくことが少なくありません。事前に知っておくべき重要なポイントと、よくある失敗例から学ぶ注意点を紹介します。手続きをスムーズに進めるためのヒントとして参考にしてください。
手続きの期限
バイクを購入または譲り受けてから15日以内に名義変更の手続きを済ませなければなりません。期限を過ぎると最高で50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。仕事が忙しい方は代行サービスの利用も検討に入れるとよいでしょう。
自賠責保険の継続確認
前所有者の自賠責保険が残っている場合は、その保険期間をしっかり確認しましょう。期限切れが近い場合は新規加入を検討した方が良いかもしれません。保険の切替時期は慎重に選び、補償の空白期間が生じないよう気をつける必要があります。
旧所有者と新所有者の協力
スムーズな名義変更には両者の協力が欠かせません。特に印鑑や必要書類の準備は、事前に確認し合うことで手続きの手戻りを防ぐことができます。連絡を密に取り合い、お互いの予定も考慮しながら進めていくことをおすすめします。
名義変更を怠った場合のリスク
バイクショップや行政書士に依頼すれば、名義変更の手続きを代行してもらえます。手数料は3,000円から1万円程度必要ですが、手続きの時間や手間を省くことができ、書類の不備なども防げるメリットがあります。仕事が忙しい方におすすめです。
まとめ
バイクの名義変更は、面倒に感じるかもしれませんが、避けて通れない大切な手続きです。期限内に済ませることで、税金のトラブルや事故の際の責任問題を防ぐことができます。自分で行うか代行サービスを使うか、状況に応じて選びましょう。
