ホンダADV150の買取相場と査定価格を解説！

高く査定をしてもらうためのポイント

都市での機動力と冒険心をくすぐるデザインを両立させた、唯一無二の存在。ホンダADV150は、その斬新なコンセプトで多くのライダーを魅了し、中古バイク市場においても非常に高い人気を誇るモデルです。
大切に乗られてきたADV150、いざ手放すとなれば、その価値を最大限に評価してもらいたいと願うのは当然のこと。幸いにも、需要が高いADV150は高価買取が期待できる車種の一つです。
しかし、ただ査定に出すだけでは、その価値を100%引き出すことはできません。この記事では、愛車のADV150の査定額を少しでも引き上げるための具体的な6つのポイントから、お客様の実際の売却エピソードまで、満足のいく取引を実現するための秘訣を詳しくご紹介します。

洗車・清掃をしてキレイな見た目に

査定の際に最も重要なのが「第一印象」です。泥やホコリで汚れたままのバイクと、隅々まで磨き上げられたバイクとでは、査定士が受ける心証が全く異なります。綺麗な状態は、単に見た目が良いというだけでなく、「このバイクは大切に扱われてきた」という何よりの証拠。それは、エンジンなど見えない部分の状態の良さをも期待させる効果があります。査定前には、カウルや足回り、シート下などを中心に、丁寧に洗車と清掃を行いましょう。特にADV150はオフロードテイストのデザインゆえに、エンジン下部やフェンダー裏など細部に汚れが溜まりがちです。少し時間をかけて綺麗にするだけで、あなたのバイクへの愛情が伝わり、査定額アップに繋がります。買取店側の清掃コストを削減できる分、買取価格に還元してくれる可能性も高まるでしょう。

エンジン始動や基本動作ができるか確認する

査定士は、必ずエンジンを始動させ、灯火類などの基本動作を確認します。その際に、セル一発でスムーズにエンジンがかかる状態は、非常に大きなプラス評価となります。もしバッテリーが弱っているようであれば、査定前に充電しておくのがおすすめです。エンジンがかからない場合、「バッテリーが原因か、もっと深刻な問題か」という判断がつかないため、査定額が大幅に下がってしまう可能性があります。また、ヘッドライトやウインカー、ブレーキランプが正常に点灯・点滅するか、ホーンが鳴るかといった基本的な電装系のチェックも忘れずに行いましょう。これらの簡単なチェックと準備をしておくだけで、「すぐにでも乗り出せる、状態の良い車両」という評価を得ることができ、減額のリスクを減らすことができます。

メンテナンス記録を提示する

これまでの愛車の健康診断書ともいえる「メンテナンス記録」は、査定額を大きく左右する重要な書類です。定期点検整備記録簿はもちろん、オイル交換やタイヤ交換、修理などを行った際の領収書や作業伝票が揃っていると、これまでいかに適切なメンテナンスが行われてきたかを客観的に証明できます。口頭で「しっかり手入れをしていました」と伝えるよりも、記録という確かな証拠があることで、査定士は安心して高い評価をつけることが可能。特に中古車は、前のオーナーがどのように扱ってきたかという「履歴」が価値を決めます。たとえ自分でメンテナンスした場合でも、いつ、どんな作業をしたかのメモ書きが残っているだけでも印象は変わります。大切に保管してきた記録は、査定時に忘れずに提示しましょう。

純正パーツや付属品は揃えておく

中古バイク市場では、基本的にノーマルに近い状態、つまり純正パーツが装着されている車両が最も高く評価される傾向にあります。もし、マフラーやミラーなどを社外品に交換している場合は、取り外した純正パーツも必ず一緒に査定に出してください。それだけで数万円単位の差がつくことも珍しくありません。また、購入時に受け取った取扱説明書や車載工具、そしてADV150の大きな特徴であるスマートキーのスペアキーも重要です。特にスペアキーの有無は査定額に大きく影響するため、必ず揃えておきましょう。後からスペアキーを作成するのは費用も手間もかかるため、欠品していると大幅な減額対象になりかねません。付属品がすべて揃っている「完品」の状態が、最も高い評価を得るための基本です。

できる限り走行距離の短いうちに売る

バイクの価値を測る上で、年式と並んで重要な指標となるのが走行距離です。一般的に、走行距離が短いほどエンジンや各部品の消耗が少ないと判断され、査定額は高くなります。特に1万km、3万kmといった大台を超えるタイミングで、査定額が一段階下がる傾向も見られます。もちろん、走行距離が長くてもメンテナンスがしっかり行き届いていれば高い評価を得ることは可能ですが、「売却しようかな」と考え始めたら、不必要に距離を伸ばすのは避けた方が賢明でしょう。ADV150は走るのが楽しいバイクですが、もし売却の意思が固まっているのであれば、通勤などで使うのを少し我慢することも、高額査定を引き出すための一つの戦略です。愛車の価値を最高の状態で評価してもらうためにも、売却を決めたら早めに行動に移すことをお勧めします。

需要が高まるタイミングを見極める

バイクには、一年で最も需要が高まる「売り時」のシーズンがあります。それは、本格的なバイクシーズンが始まる春先、具体的には3月から5月にかけてです。この時期は、新生活に向けて免許を取得した人や、暖かくなって乗り始める人が増えるため、中古バイク市場が最も活発になります。買取店も、夏に向けて在庫を確保しようと買取を強化するため、通常より高い価格で買い取る傾向にあります。逆に、バイクに乗る人が減る冬場は需要が落ち着き、買取価格も下がりがち。もし売却を急いでいないのであれば、この需要の波を意識し、春のタイミングを狙って査定に出すことで、同じ状態のバイクでも、より高い金額で手放せる可能性が高まります。

買取店選びも重要なポイント！選び方とは

どれだけ愛車の状態を良く保っていても、売却する相手である買取店の選び方を間違えてしまうと、その価値を正しく評価してもらえません。査定額の高さはもちろん重要ですが、それ以上に「安心して取引できるか」という信頼性を見極めることが大切です。例えば、バイクを専門に扱う買取店は、ADV150のような人気モデルの市場価値やカスタムパーツの評価にも詳しいため、より的確な査定が期待できます。反対に、幅広いジャンルを扱う総合リサイクル店などでは、本来の価値が見過ごされてしまうことも。査定時には、なぜその金額になったのかを丁寧に説明してくれるか、こちらの質問に誠実に答えてくれるかといった、スタッフの対応も重要な判断材料です。最も確実な方法は、やはり複数の業者に査定を依頼する「相見積もり」。最近ではオンラインで簡単に事前査定もできますので、いくつかの業者を比較し、最も納得感のある説明と価格を提示してくれた店舗を選ぶことが、後悔しない売却への近道となるでしょう。