例年は徐々に寒さを増していきながら到来していた冬でしたが、今年(2021年)の冬はいつもとは違い急に寒さがやってきましたね。秋の穏やかな気候から一変した気候となったため衣替えなどを急遽行ったという方も多いのではないでしょうか?
また、今の季節のように寒さが厳しくなってくると、バイクに乗ろうと思う気持ちも小さくなってしまいがちですよね。しかしながら、冬の季節の晴天は青空が広がり、空気も澄んでいるため、いざそんな日がやってくると「ツーリングしようかな」なんて想いも、ふと浮かんできてしまう方も多いことと思います。
今回はそんなバイク好きの方に向けて、冬にツーリングするときの関東おすすめスポット7選を紹介していこうと思います。加えて、冬のツーリングに欠かせない防寒グッズに関してもご紹介していきますので、この記事を通じて冬のツーリングさえも楽しめる仕度を整えてみてもらえればと思います。
冬のツーリングの魅力
何かと寒さの方が体に応えてしまう冬ですが、冬のツーリングだからこそ味わうことのできる魅力も多くあります。特に「これこそが冬のツーリングの醍醐味だ」というものは以下の通りです。
- 空気が澄んでおり絶景を味わえる
- 冬だからこそ美味しさが増す料理
- 温かさが体に染みる温泉
それぞれに関して詳しく見ていきましょう。
空気が澄んでおり絶景を味わえる
冬の空気は乾燥気味であるため湿気が少ないのが特徴です。肌の乾燥や唇が切れる原因にもなってしまうため困り果てている方もいるかも知れませんが、空気が乾燥していることで空気中の水分が視界を妨げることが少なくなり、結果的に景色が美しく見えるという魅力も持ち合わせています。
冬の晴れた日にツーリングをすれば、走行中に目に映る山々が雪化粧をした絶景を見ることもできます。
冬だからこそ美味しさが増す料理
ツーリングそのものも楽しさが十分にありますが、旅先で味わう料理を一番の楽しみにしているバイク乗りの方も多いのではないでしょうか?
冬の季節は魚介類から肉類などの食材は冬を超えるために多くの脂肪を蓄えようとするため、私たちが味わう時には普段よりも脂の旨味が詰まった濃厚な味わいを楽しむことができます。
これらの食材を使った温かいご飯はそれだけでも美味しいですが、冬の寒さの中をバイクで走り抜けてきた暁にはさらに美味しさを増して味わえるかと思います。
温かさが体に染みる温泉
日本は温泉大国でもあるため、冬の季節になれば温泉地へ足を運ぶことを目的にしてツーリングを楽しみというのも非常に魅力あるものだといえます。
ただ、温泉で温まった体もすぐに帰路に就くような場合には湯冷めしてしまいますので、そのような場合には後述する防寒グッズなども活用して体が冷えないように気を付けてもらえればと思います。
スケジュールに余裕を持てる場合には温泉地周辺で1泊してから帰るというのもおすすめです。
冬の関東ツーリングおすすめスポット7選
冬のツーリングの魅力を知っていただいた次に、実際にツーリングに赴く際のおすすめスポットを関東に焦点を当ててご紹介しようと思います。
冬の関東ツーリングのおすすめスポットは以下の通りです。
- 東京:奥多摩周遊道路
- 千葉:飯岡刑部岬展望館
- 栃木:大笹牧場レストハウス
- 神奈川:箱根大観山展望台
- 茨城:竜神峡
- 埼玉:高原牧場
- 群馬:吹割の滝
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
東京:奥多摩周遊道路
東京都内でありながら自然に恵まれたツーリングを満喫できるということで、バイク乗りの方からも聖地としての呼び声も高いのが”奥多摩周遊道路”です。奥多摩町と檜原村とを結ぶ19.7kmの一般道路であり、都心からであってもアクセスをしやすいというのもツーリングをするうえで嬉しいポイントです。
標高の高い道路であるため素晴らしい見晴らしの中ツーリングをすることができます。
千葉:飯岡刑部岬展望館
千葉の旭市にある”刑部岬展望館”もツーリングのスポットとして人気があります。屛風ヶ浦の西端に位置しているこの展望館は断崖絶壁の上に建っており、朝日や夕日、夜景などさまざまな風景を目にすることができます。冬に訪れた際には、澄んだ空と相まって、より一層美しさを増した景色を望めることと思います。
栃木:大笹牧場レストハウス
霧降高原道路の終点に位置しているのが”大笹牧場レストハウス”です。牧場に囲まれた開放感が抜群の道路を揚々と駆け抜けていくことができます。標高が高い分、冬のツーリングの際には寒さが一層増しているともいえますが、澄んだ空気を全身で味わうことができる点でも非常に魅力あるスポットとなっています。
神奈川:箱根大観山展望台
神奈川にある”箱根大観山”もまたツーリングスポットとして非常に人気のある場所となっています。湯河原から箱根を経由する15.8kmの有料道路、箱根ターンパイクの中にあり、道の整備がきちんと行われている分、ツーリングをするうえでも、うってつけの場所であるといえます。
標高の高さは1,015mにもなり、富士山や金時山の外輪山、南アルプスの山々を360度見渡すことのできる景色は、冬の季節だからこそ見てもらいたいものがあります。
茨城:竜神峡
奥久慈県立自然公園の中にある”竜神峡”もおすすめのスポットのひとつです。美しい渓谷には迫力抜群の大きな歩道橋が掛けられており、その長さは375mにも及びます。
橋の上から望む山々の景色もまた美しいことはもちろん、自然を目いっぱいに楽しめるスポットであるといえます。
埼玉:高原牧場
埼玉からおすすめするツーリングスポットは”高原牧場”です。牧場という自然の中を颯爽と駆け抜けることができる場所となっており、冬だからこそ味わえる自然の良さを存分に楽しんでもらえるかと思います。
群馬:吹割の滝
”東洋のナイアガラ”とも称される群馬の”吹割の滝”。高さは7m、幅は30mにも及ぶ岩壁から水が流れる姿は別名が名付けられるに至るほどの勢いを有しており、迫力満点です。水の流れによる浸食が生みだした自然の美しさをぜひその目で見てもらえればと思います。
冬のツーリングを楽しむための防寒グッズ選び
冬の関東ツーリングおすすめスポットを見たことで冬のツーリングが楽しみになってきた方も多いかと思いますが、冬の寒さが厳しいことも事実ですので、きちんと準備(防寒対策)を整えるようにしましょう。
冬の防寒対策を万全にするために防寒グッズを選ぶ際には以下に紹介するポイントを意識してもらえればと思います。
トップス編
トップスが薄すぎると冬の寒さをもろに体に受けることになりますし、かといって厚すぎると走行中の運転の阻害要因にもなってしまいます。そのため、トップス選びでは、厚みはなくとも保温・蓄熱効果が備わっているインナー・ミッドレイヤー、冷気を侵入させることのない防風効果が備わったアウターを選択することがポイントとなります。
加えて、アウターの場合には安全面も考慮したプロテクター装備のアイテムを選ぶことも大切であるといえます。
ボトムス編
ボトムスを選ぶ際にもトップスと同様に保温・蓄熱・防風効果が備わっているものをピックすることが重要であることはもちろん、ボトムスの場合にはバイクに跨った際の窮屈感を避けるために、立体裁断された可動性の優れた製品であるか否かも重要なポイントとなります。
グローブ編
寒さで手がかじかんでしまい、クラッチやブレーキの操作に支障が出るようになると、事故につながってしまうリスクが跳ね上がってしまいます。そのため防寒性に優れた手袋を用意することは冬のツーリングにおいては必須事項となります。
また、グローブに合わせて熱を発してくれるハンドル周りのヒーターなども用意すれば、冬のツーリングであっても寒さを感じる機会が随分と減ることと思いますので、ぜひそちらのアイテムもご検討してもらえればと思います。
ソックス編
足先は体の中でも最も血液を運ぶまでの距離が遠い末端部分であるため、冬のツーリングにおいて指先以上に冷えを感じやすい部位であるといえます。ですので、ソックスもまたグローブと同様に、保温機能の優れたものを選択するとともに、ヒーターのように発熱機能までも有したアイテムを選択することがおすすめだといえます。
フェイス編
冬のツーリングでは顔周りも寒さを感じることが多いです。あまりにも冷えてしまうと皮膚が切れているような痛みも感じてしまいますので、鼻・口元・首・耳なども極力冷気に晒さないように努めることが賢明であるといえます。
バイクのタイヤやエンジンへの巻き込み事故などの心配を回避するといった面からも、ネックウォーマーやフェイスマスクがおすすめです。
【まとめ】寒い冬でもツーリングに出かけてみよう!
冬のツーリングの魅力、関東をツーリングする際のおすすめスポット、冬のツーリングのための防寒グッズの選び方に関してご説明してきましたが、いかがだったでしょうか?「冬のツーリングは寒いし苦手」という考えから「冬のツーリングが楽しみになった」という考えに変わった方が少しでも多くいらっしゃれば嬉しい限りです。
何かとツーリングの季節は春や秋に集中しているようにも思えますが、ツーリングは年中いつでも楽しむことができる素敵な娯楽のひとつです。今年の冬を楽しむ方法として冬のツーリングがひとつの選択肢に挙がることが増えれば嬉しく思います。