BMW R1250GSの買取相場と査定価格を解説！

高く査定をしてもらうためのポイント

キング・オブ・アドベンチャーと称される「BMWR1250GS」。その圧倒的な走行性能とブランド力により、中古車市場でも非常に高い人気を誇ります。しかし、高額な車両だからこそ、売却時の準備や知識の有無で査定額に数十万円もの差がつくことも珍しくありません。
ここでは、BMWR1250GSを少しでも高く売却するための重要なポイントと、信頼できる買取店の選び方について解説します。

洗車と清掃で第一印象を良くする

高額査定を引き出すための第一歩は、査定士に「大切に扱われてきたバイクだ」という好印象を与えることです。そのために最も効果的で、かつ誰にでもできるのが「徹底的な洗車」です。
R1250GSはアドベンチャーバイクという特性上、泥汚れや埃が付着していることが少なくありません。「オフロードバイクだから汚れていても味がある」と考えるのは禁物。査定の現場において、汚れはマイナス要素でしかないのです。特に足回りやエンジンフィンの隙間、ホイールの汚れは念入りに落としましょう。
また、外装の艶出しも重要です。タンクやスクリーン、パニアケースなどがピカピカに磨き上げられていると、車両全体のグレードがワンランク上がったように見えます。傷や凹みを無理に修理する必要はありませんが、日頃のメンテナンスが行き届いていることをアピールするためにも、査定前の洗車は必ず行ってください。きれいなバイクは査定士の心理に働きかけ、プラス査定への呼び水となります。

必要書類とメンテナンスノートを揃える

バイクを売却する際には、車検証や自賠責保険証などの基本書類はもちろんですが、BMWのような輸入車において特に重要視されるのが「定期点検整備記録簿（メンテナンスノート）」です。
R1250GSは高度な電子制御システムを搭載しているため、正規ディーラーできちんとメンテナンスを受けてきた履歴があるかどうかは、車両の信頼性を担保する上で極めて重要な要素となります。過去の点検履歴やオイル交換、消耗品の交換記録が残っていることは、次のオーナーにとっても大きな安心材料となり、それが査定額のアップに直結するのです。
また、付属品の有無も忘れてはいけません。特に注意したいのが「スペアキー」です。近年のBMWはキーレスライドを採用しているモデルが多く、この電子キーを紛失していると、再作成に数万円単位の費用がかかるため、大幅な減額対象となってしまいます。純正の車載工具や取扱説明書、もしあれば購入時のカタログなどもまとめて用意し、大切に保管していたことをアピールしましょう。

バイクの価値や状態を的確に伝える

査定士はバイクを見るプロですが、その車両のすべてを瞬時に把握できるわけではありません。オーナーであるあなた自身が、愛車の「セールスポイント」を積極的に伝えることが大切です。
例えば、純正オプションのパニアケースやトップケース、エンジンガード、ナビゲーションシステムなどが装着されている場合は、しっかりとアピールしましょう。また、アクラポビッチなどの人気ブランドのマフラーや、ツアラテック製のカスタムパーツが付いている場合もプラス査定の対象になります。その際、取り外した純正パーツも一緒に保管してあれば、必ず提示してください。純正に戻せる状態は、中古車市場で非常に好まれます。
一方で、立ちゴケによる傷や不具合がある場合も、隠さずに正直に申告することをおすすめします。隠して後から発覚すると査定士の心証を損ね、かえって厳しくチェックされる原因になりかねません。「傷はあるが、エンジンや機関は絶好調である」といったように、ネガティブな要素とポジティブな要素を合わせて伝えることで、誠実な取引が可能となります。

事前に買取相場を調べておく

交渉を有利に進めるためには、自分のバイクが市場でどれくらいの価格で取引されているかを知っておく必要があります。R1250GSには、「スタンダード」「プレミアムライン」「アドベンチャー」、さらには「40周年記念モデル」など、年式やグレードによって多くのバリエーションが存在し、それぞれ相場が異なります。
大手の中古車情報サイト（グーバイクやバイクブロスなど）をチェックし、自分のバイクと同じ年式、グレード、走行距離の車両が、店頭でいくらで販売されているかを確認しましょう。販売価格から、お店の利益や整備費用（一般的に販売価格の10%～30%程度）を差し引いた金額が、おおよその買取相場の目安となります。
相場を知らずに査定に臨むと、相場より低い金額を提示されても「そんなものか」と納得してしまい、損をする可能性があります。「この年式のこのグレードなら、これくらいの価格が相場ですよね？」と根拠を持って交渉することで、安値での買い叩きを防ぎ、適正価格、あるいはそれ以上の価格を引き出すことができるのです。

売却のタイミングを見極める

バイクの買取価格は、季節や市場の動向によって変動します。R1250GSのような大型アドベンチャーバイクの場合、ツーリング需要が高まる「春先（3月～5月）」や「秋口（9月～10月）」の少し前が、最も高く売れるタイミングと言われています。
買取店は、需要期に向けて在庫を確保したいと考えるため、2月～3月頃は特に買取を強化する傾向にあります。逆に、冬場はバイクに乗る人が減るため、相場が落ち着くことが一般的です。
また、「車検の残存期間」や「モデルチェンジ」も重要な要素です。車検がたっぷり残っていればプラス査定になりますが、車検切れ間近だからといって無理に通す必要はありません。車検費用以上の査定アップは見込めないことが多いためです。さらに注意したいのが、後継モデル（R1300GSなど）の発売情報です。新型が登場すると旧型の相場は下落する傾向にあります。乗り換えや売却を検討しているなら、型落ちになる前、そして走行距離が伸びすぎる前に決断することが、結果として高額売却につながります。

買取店選びも重要なポイント！選び方とは

R1250GSのような高額かつ専門性の高いバイクを売る場合、「どこに売るか」は「いつ売るか」と同じくらい重要です。近所の小さなバイク屋や、原付メインの買取店では、その価値を正しく評価できない可能性があります。
選ぶべきは、「輸入車の取り扱いに慣れている」、または「大型バイクの販売ルートを豊富に持っている」買取店です。BMWの認定中古車を扱っている店舗や、全国展開している大手買取専門店であれば、最新の相場データを持ち、カスタムパーツやオプション装備の価値もしっかりと査定額に反映してくれます。
また、1社だけで決めてしまうのは非常にもったいないことです。必ず複数の業者に査定を依頼（相見積もり）し、競合させるようにしましょう。「A社では〇〇円でした」と伝えるだけで、B社がそれ以上の金額を提示してくるケースは多々あります。さらに、電話対応や査定時のスタッフの態度もチェックポイントです。こちらの質問に丁寧に答え、査定額の根拠（なぜこの金額になるのか）を明確に説明してくれる業者は信頼できます。愛車を託す相手として、信頼できるパートナーを見極めましょう。