バイクに乗ることの楽しみといえば、風を直接肌に受けながら走行できるように、季節を感じながらのドライビングを楽しめる点にあるのではないでしょうか?
そして、二人乗りでバイク走行をすれば、そのような感覚を同乗者と一緒に分かち合うことができるともあって、親子やカップル、ご夫婦などでバイクの二人乗り(タンデム)を楽しまれている方も多いことと思います。
二人乗りバイク、二人でのバイク走行の楽しみはこの他にも多くある一方で、それと同じように二人乗りバイクを最大限に楽しむために心得ておかなければならないこともたくさんあります。
そこで、今回はバイクのニ人乗りを楽しむにあたってのおすすめのバイクと、その他タンデムをするにあたっての走行上の注意点や用意しておくべきアイテムなどもご紹介していこうと思います。ぜひ最後までご覧ください。
”タンデムのしやすさ”で選ぶべきバイクは?
バイクには多様な車種がありますが、それぞれの車種にユニークなデザインや機能美があるため、”タンデム”に適したバイクとそうでないバイクとがあるのも事実です。
”タンデムのしやすさ”という観点で考える場合には、普段のバイク走行とは異なり同乗者を乗せることになるため、二人分の重要になったとしても走行に必要なパワーを十分に発揮できるだけの車種がおすすめとなります。
同乗者の重量ももちろんですが、ロングツーリングなどの場合には、簡単に計算したとしても荷物の量も約2倍には膨らむわけですから、そのような重量も物ともしないパワーが搭載されているバイク、特に大型バイクがおすすめだといえます。
タンデムに向いているバイクとしてはひとつ、重量が増えても十分なパワーを発揮できる大型バイクが挙げられますが、車種の場合には何がおすすめなのでしょうか?以下の解説より詳しく見ていきましょう。
タンデムに向いている車種
タンデムに向いている車種の条件としては、荷物が増え、重量が増したとしても走行中のハンドル操縦に影響が出にくいバイクであり、以下のものが挙げられます。
- ネイキッドタイプ
- アドベンチャータイプ
- アメリカンクルーザータイプ
これらのバイクはそれぞれのデザインをご覧になっていただくと分かる通り、ハンドル位置や座面の位置が走行中の姿勢に無理のない乗車姿勢を保てるデザインとなっており、二人乗りによって重量が増えたとしてもハンドル操縦に影響を与えにくいです。
加えて、ゆったりとした乗車姿勢をライダーだけでなく、同乗者も保つことができるため、両者ともに走行中に疲れを感じにくいという点でもおすすめだといえます。
また、上記に挙げた車種のデザインはどれも荷物を積載しやすいものにもなっているため、ロングツーリングにも適しています。
タンデムにはあまり適さない車種
上記のタンデムに向いているバイクで触れた、重量が増えても操縦性などが観点になるわけであり、そのような点においてタンデムにはあまり適さないバイク(車種)には以下のものが挙げられます。
- スーパースポーツタイプ
- オフロードタイプ
- (ドライバー初心者の)大型ツアラー
- 250cc以下の小排気量バイク
ひとつめに挙げたスーパースポーツタイプは、同乗者用のシートのデザインがデザインに重視しておりシートに座ろうにも座面が小さい、位置が高すぎる等あるためタンデムには向きません。
ふたつめに挙げたオフロードバイクは、荷物の積載にはあまり適さないデザインとなっており、これが二人分の荷物となるとより一層デメリットが際立ってしまうためおすすめだとはいえません。
みっつめに挙げた大型ツアラーは、ライダーさんがまだ初心者であるという場合に限った話ですが、車体そのものが非常に大きく操縦などにある程度の運転技術が必要であるためタンデムには適さないことがあります。しかしながら、大型ツアラーを乗りこなせるほどの運転技術が備わっていれば車体の大きさもあってライダー、同乗者ともに楽な乗車姿勢で走行することができ、快適なタンデムを味わうことができます。
最後に挙げた小排気量バイクは純粋に二人を乗せるだけのパワーを備えていないためというのが、タンデムに適さない大きな理由になります。決して、このようなバイクでタンデムが出来ないわけではありませんが、常にパワーを全開にするような状態での走行となるため、ライダー・同乗者に伝わる振動も大きくなり疲れやすいです。
タンデムするうえでの注意点
タンデムの魅力は数多くありますが、普段バイクに乗るという際には、一人乗り走行が前提となっているところもあるため、一人乗り走行と二人乗り走行の勝手の違いを十分に理解しておく必要があります。
以下より二人乗りバイクの注意点のそれぞれを細かく確認していきましょう。
二人乗りするための最低条件
一人乗りと二人乗りで勝手が違うとお伝えしましたが、何よりも異なるのは、バイクの免許を取得したからといって二人乗りができるわけではなく、二人乗りするための走行条件が法律として定められていることが挙げられます。
バイクで二人乗りをするための走行条件としては、”いずれかのバイクの普通免許証(大型・中型・小型限定)の交付を受けて1年以上経過した者”という条件が道路交通法の第71条にて定められています。
そのため、バイクの免許取得から1年を経過せずに、バイクの二人乗りを行うことは全面的に禁止されているのです。この法律に違反して二人乗りを行った場合には、10万円以下の罰金、反則金12,000円、違反点数2点の罰則が付されることがあるため、きちんと法律を守るようにしましょう。
また、バイクの二人乗り走行そのものに対する法律だけでなく、高速道路上におけるバイクの二人乗りに関する法律も定められています。
2005年からバイクによる高速道路の二人乗りが認められるようになったのですが、走行するための条件として、”20歳以上でかつ、大型二輪免許の交付を受けて3年以上経過した者”という条件が定められていますので、高速道路を走行する際にも注意が必要だといえます。
また、上記それぞれの条件は免許の交付から1年、3年となっていますが、免許取得後に免許停止や免許取り消し等の処分を受けてしまった場合、停止期間を経過日数としてカウントすることはできませんし、取り消しの場合には再度の取得から1年、3年の経過をもってということになりますので、勘違いしないように注意しましょう。
タンデムでの走行で気をつけるべきこと
バイクは車輪二つで走行することになるため、バランスを取ることがとても大切です。そのためタンデムをする際にも、運転姿勢は適切なフォームをライダー・同乗者ともに意識する必要があります。
ライダーは普段一人で乗るときと同じようにバイクにまたがり、同乗者は、同乗者用シートにまたがり、ライダーにくっつきすぎず・離れ過ぎずの姿勢を保つことが基本的なタンデムにおけるフォームになります。
そして、同乗者は”片方の手をライダーの腰へ、もう片方の手をグラブバーへ”という姿勢を維持し、肩の力を抜いて、真っ直ぐに前を向くようにしましょう。加えて、ステップに足を乗せる際には”つま先を真っ直ぐと前に向け、土踏まずがタンデムステップの真ん中付近に”くるようにして足の位置を安定させましょう。
また、カーブを曲がる際にはライダーと同じように体を左右に傾けるようにし、傾きが足りない、傾き過ぎるということがないようにしましょう。
タンデムの際に便利なアイテム
バイクに乗る際にライダーの必需品となるアイテムとして、長袖・長ズボン、グローブ、靴、ヘルメットがあるように、タンデムをする際にもタンデムに適したアイテムがあり、これらを用いることが望ましいといえます。
タンデムをする際に便利なアイテムとしては以下のものが挙げられます。
- タンデム用ベルト
- インカム
- シーシーバー
- ゲルサブ(座面クッション)
- サドルバッグ
それぞれを詳しく見ていきましょう。
タンデム用ベルト
ひとつめにご紹介するのは、タンデム用のベルトです。ベルトにはさまざまなタイプがあり、ライダーの胴部分に巻いて同乗者にはベルトについているグリップを握ってもらうものや、ライダーと同乗者をベルトで直接つなぐものなどがあります。ベルトひとつあるだけで、同乗者にとっての走行中の安心感は格段に向上するといえますので、ぜひ用意するようにしましょう。
インカム
ふたつめにご紹介するのは、インカムです。信号などで停止している際には声を張ることでライダーと同乗者間での会話も成立しますが、走行中ともなると中々そうはいきません。
インカムがあれば走行中であっても会話を行いやすくなるため、走行中に気分が悪くなり声を大きく出すことも難しいような状況になったとしても対処がしやすくなります。
シーシーバー(背もたれ)
シーシーバーとはアメリカンクルーザータイプの同乗者が座る部分につける背もたれのことです。バイクの種類によっては走行を始めるタイミングのトルクの関係で体が大きく後ろに下がるものもあり、同乗者にとっては不安にもつながってしまいます。背もたれがあれば同乗者にとっての安心感はより大きくなると思いますので、こちらもぜひ用意してもらえればと思います。
ゲルサブ(座面クッション)
長距離のツーリングをするような場面であれば座面クッションも非常におすすめです。タンデムをするためのバイクとしては重量が増えたとしても十分なパワーを備えたバイクがおすすめだといいましたが、パワーが上がるに伴って体に響く振動も大きくなりがちです。
特に、振動が伝わりやすいお尻などは疲労や痛みを感じやすく、長距離ツーリングをする中でその疲労や痛みを緩和するために他の身体部分に掛かる運低姿勢を取ってしまうこともあります。ゲルサブがあれば、お尻に伝わる振動等を吸収してくれることはもちろん、座面の厚みも増すようになるため、疲れを感じにくくなります。
サドルバッグ
ゲルサブに続いて、タンデムしながら長距離ツーリングをするさいには荷物などを考慮してサドルバッグを用意するようにしましょう。一人で走行する分であれば、ライダーの後ろに荷物を乗せることができますが、二人乗りとなるとそうはいきません。
他の場所に荷物を積載する必要が出てきますが、バイクの形態に適したバッグを選択しないと走行中にバッグを落とすという事態にもなりかねません。多くの荷物も乗せる場合にはバッグ類にも気を使うようにしましょう。
まとめ
タンデムはライダーと同乗者が走行中の感覚を共有することができ、非常に魅力あるものですが、タンデム用の車種という観点ではタンデムに適したバイク・あまり適さないバイクがあること、タンデムをするための条件があること、ご理解いただけたでしょうか?タンデムをする際にはぜひこの記事を振り返ってもらえればと思います。
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