ソロでもグループでも楽しめるツーリングは、向かう目的地やルートの途中でのさまざまな景色やグルメとの出会いが魅力的です。
今回は、ライダーが集まるスポットやライダーなら一度は行ってみたいバイクの聖地をご紹介します。
熟練ライダーの方は、行ったことがある方も多いかもしれませんが、初心者ライダーの方やこれからバイクに乗りたい方にも分かりやすく解説していきますので、ぜひ今後のツーリングの参考にしてみてください。
奥多摩周遊道路
最初にご紹介するのは、関東で随一のライダーの聖地ともいわれる「奥多摩周遊道路」です。
東京都内とは思えないほど自然豊かな四季折々の景色が全長19.7kmの一般道路に広がっています。
「奥多摩周遊道路」は、東京都道206号線の三頭橋〜九頭竜橋間の20kmほどの区間を指します。
初心者ライダーでも大丈夫!
他のライダーも多数集まっていてスピードを出して走っているイメージがあるので、初心者の方は不安に思うかもしれません。
「奥多摩周遊道路」は非常に整備されており、ワインディングが多いですが、スピードの出し過ぎにさえ注意すれば、初心者ライダーの方でも気持ちよく走ることができます。
道路の制限速度は40kmですので、他のバイクが後ろに付いても気にせずに、自分のペースを保ちながら、ゆったりとツーリングを楽しんでみてください。
休憩スポットも忘れずに
「奥多摩周遊道路」のワインディングを楽しんだなら、しっかりと休憩もとりましょう。
おすすめの休憩スポットは「月夜見第一駐車場」です。「奥多摩周遊道路」では一番眺めのよい展望スポットとしても有名で、標高933mからの景色がツーリングの疲れを癒してくれます。
駐車場内の地面が砂利なので、進入時や停車時は、スリップや立ちゴケに十分注意してください。
道志みち
次にご紹介するライダーの聖地は、神奈川県相模原市〜山梨県道志村〜山中湖ルートである国道413号線の通称「道志みち」です。
「道志みち」は、高低差の少ないワインディング道で、約70kmのルートになります。とても走りやすい道路で、初心者ライダーから熟練のライダーまで幅広く楽しめます。
「道志みち」ルートでは、さまざまな景色を楽しむことができるので、途中で停まって風景を眺めたり、写真撮影をしていたりするライダーが少なくありません。
初心者必見!ヤエーの聖地
ツーリング中などに対向車線を走るライダーから手を振ってもらった経験があるのではないでしょうか。これは「ヤエー」と呼ばれており、見ず知らずのライダーであっても、ツーリング中にハンドサインで挨拶をします。
「道志みち」では、ツーリング中のライダーがすれ違うことが多数あり、ライダー同士のヤエーでの交流がよく見られることから「ヤエーの聖地」と呼ばれています。
熟練のライダーの方はこのヤエーが癖になっており、ツーリングでないときでもハンドサインしてしまう方も多いかもしれません。
丁度よい休憩スポット
約70kmと長いルートである「道志みち」ですが、休憩におすすめのスポット「道の駅 どうし」がちょうど中間地点付近にありますので、便利で休憩に最適です。広い駐車場があり、地面も平坦のためバイクを停めやすく、多数のライダーで賑わっています。
道の駅内の出店では、「道志ポークの串焼き」や「鮎の塩焼き」が販売されており、ちょっとした腹ごしらえにもおすすめです。
道開社(東京都)
WEBサイト https://amac.or.jp/home/activity/shrine/
Googleビジネスプロフィール https://goo.gl/maps/vjC42UiRMqiXo7QL6
ライダーなら一度は参拝してほしいオートバイ神社「道開社」です。「道開社」には交通安全を司る神「猿田彦大神」が祀られており、「みちびきの神」や「みちひらきの神」とも呼ばれています。
また、全国各所にはオートバイ神社と呼ばれるライダーの交通安全を祈願する神社がいくつかあり、「道開社」はその総本山にあたります。
もちろん、バイクでの参拝も可能ですが、周辺道路は狭い造りになっていますので、注意して走行してください。
市街地のなかにあるオートバイ神社
ほかのオートバイ神社は、ツーリングスポットや道の駅などの近くにあることが多いですが、オートバイ神社「道開社」は、東京都世田谷区の市街地、東京都のど真ん中にあります。
京王電鉄「明大前」駅から徒歩で約5分ほどの所にあり、電車での参拝もできますが、やはりライダーらしくバイクでの参拝をおすすめします。
ライダーズ神社・全国オートバイ神社®︎・バイク神社
バイク関係の神社は、オートバイ神社だけでなく、ライダーズ神社やバイク神社もあります。呼び名がそれぞれ異なるのは、商標登録などの関係上の都合であり、それぞれライダーにとってありがたいスポットですので、ぜひ一度訪れてみてください。
・ライダーズ神社:比較的新しく、千葉県にある天津神明宮が最初に指定された
・全国オートバイ神社:一般社団法人日本二輪車文化協会(AMAC)がツーリングライダーのランドマークとして設置した
・バイク神社:栃木県にある安住神社に末社を作り、バイク神社としたのが始まりで、全国バイク神社認定第一号®︎として有名
柏の社オートバイ神社
WEBサイト https://www.bds.co.jp/company/shrine/
Googleビジネスプロフィール https://goo.gl/maps/219HHznqL3WWxsPY6
最後にご紹介する聖地は、「道開社」と同様のオートバイ神社「柏の社オートバイ神社」です。国道16号線から山中に進んだ先にあり、バイクでの参拝も可能です。
立地の関係上見つけにくく、神社内の地面が土・砂利なので、切り返し時の転倒などには注意が必要です。
「柏の社オートバイ神社」では、オートバイ神社のほかに、バイクオークション事業などを手がけているBDSのマスコットキャラ「モトムくん」を祀った「モトム神社」への参拝もできます。
御神体?KAWASAKI「エリミネーター」
オートバイ神社には、古いモデルのKAWASAKI「エリミネーター」のモチーフが祀られています。
また、ライダーの交通安全祈願のお守りやバイクとモトムくんをモチーフに描かれている絵馬なども販売。モトムくん絵馬には、ライディングテクニック向上の御利益もあるといわれています。
今後のツーリングの安全祈願として、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
隣にはバイクオークション会場!
「柏の社オートバイ神社」の隣には、日本最大級を誇る巨大なバイクオークション会場が設けられています。
このバイクオークション会場は、通常、全国のバイクショップ関係者やBDS登録会員のみが出入り可能な施設ですが、「柏の社会場見学ツアー」(500円)に参加することで入場が可能です。
見学ツアーに参加すると、軽食やBDSオリジナルのハンカチ・キーホルダーなどのノベルティがもらえます。
また、施設の向かいにある巨大テント内は、一般の人も出入り自由となっており、オークション出品予定の多種多様なバイクを眺めることができます。
まとめ
今回は、ツーリングでおすすめのバイクの聖地をご紹介しました。どの聖地も多くのライダーが集まり、ライダー同士の交流の場としても活用されています。
特にこれから走り始める初心者ライダーの方は、バイク聖地をめぐりながらツーリングの楽しみ方を見つけていくのもおすすめです。ぜひ、今後のツーリング計画の参考にしてみてください。